モエ・エ・シャンドン・ド・ペリニョン1955年-2003年の年代物

1969（RP：94）：「黄金色に輝き、カラメル、ナッツ、ハチミツとほんのりと温かいブリオッシュの魅惑的な芳香の素晴らしいワイン。進化した豊富な味わいに爽やかさをもたらす、イタリアワインを使ったカクテルのスプリッツに通じる、何か非常に快適で驚異的な味わい。溌剌とした酸味を帯びた主要の味わいが、ヘーゼルナッツとトーストの濃厚な香りを突き抜けます。石灰質の香と土の非常に興味深く味わいのある香りと共に後味が長く持続。

1976（RP：96）：「1976年物のドンペリニヨン（Dom Perignon）（オリジナルバージョン）はまさに神からの啓示のようなひらめきのワインでした。発展を続ける中で最も明瞭な色調を示すので、それがあたかも指標になるかのよう。飛翔する香りと桃とジャスミンの芳香を備えて、現実とは思えない新鮮さとバイタリティーを示すワイン。完璧に魅力的なワインでした」

1990（RP：96）：「レモン色と藁色の中間の色調。ジャスミン、シナモン、バタートースト、砂糖漬けリンゴ、無加工の生姜の濃厚かつ芳香のワイン。蜂蜜とクルミを濃縮した味わい、冷たくなった香辛料の利いた焼きリンゴの味わいが口に広がり、素晴らしい骨組みのこのワインの確かさに幅を加えます。気泡はまだ目立って活発で、このワインの輝きと酸性の主要な傾向と調和します。このワインの若い年代を考えると、非常に上品で快適にバランスの取れたワインです。最後の味わいがお口の中で長く後を引きます。今すぐに、2015年前に味われることをお勧めします」

2002RP：94）：「ドンペリニヨン（Dom Perignon）の 2002年物は大気に触れる前の最初の香りの分析において、圧倒的なジャスミンの芳香を持つ、濃厚なフローラルなワインです。グラスにそそいで少しの時間放置すると、芳香がさらに成熟して、熱帯を想起させる熱を帯びて香りに豊かさが加わります。このドンペリニヨン（Dom Perignon）から湧き出るのは、アプリコットやパッションフルーツやモモの、豊饒かつ鮮やかな香り。ジョフロワ（Geoffroy）氏は、このヴィンテージを非常に成熟したものと説明しています。そして、さらに付け加えて、シャルドネの一部が、果物が軽度に焼け焦がされて脱水する熱い季節が生み出した毒性であるとしています。

ロバート・パーカーとワイン・アドヴォケイト